フラクタルの神秘~2年生数学科の追究~

<授業者より>
2年B組では、数学の授業で「フラクタル」についての追究をしています。
「フラクタル」とは、「自己相似」のことで、相似の関係を保ちながら同じ形が何度も何度も繰り返されていくことをいいます。

そのフラクタルを活用して、針金アートを作成することが、この単元の肝となります。

額縁に合った針金アートを作成するために、針金の長さをぴったりにしたいという思いから、「長さを決めるにはどうしたらよいのか」について個人追究をした後で、意見交流をしました。

意見交流では、表、図、式、グラフなどを交えながら、自分の考えを主張するB組の姿に圧倒されました。また、友達の疑問に対しての自分の考えを、身振り手振りを交えながら伝える姿に、成長を感じました。

解明したい問題に対して自分の考えをもち、それを伝え、友達の意見と練り合わせ、最適解を導き出したい。
B組には、そんな姿がたくさんありました。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

<おまけの追記>
2年生の授業は、先週に引き続き、見るのは2回目。
前回は、2Aの子どもが、流暢に英語をしゃべる姿に、正直圧倒されました。

今回は、クラスも教科も違うので、どんな姿を見せてくれるのか、昨年度の数学の追究クラスの子たちが、どんな輝きを見せてくれるのかを楽しみに、見に行きました。

まず、教室に入ってみると、1年生の教室の雰囲気と違い、落ち着いた印象。
体も大きくなり、たくましさが増したなと感じました。

さあ、この空気が、授業が始まるとどうなるか・・・。
去年は、勢いよく手が挙がっていたな。
果たして、今年は?

あのときの若々しさが消え、ガツガツ突っ込むのではなく、挙手はパラパラ。
そんな子どもたちを見ても、動じない松村先生。
しっかり時間を取り、第一発言者をあてる様子に、附中での初意見交流とは思えない、余裕さを感じました。

もう一つ感心したことは、発言者が、自分の考えの根拠を明確にして、語っていること。

変形回数や長さの変化から、グラフ化したり、式化したりしていることでした。
ときには、身振り手振りを交えながら、熱く語る姿に附中生らしさも感じました。



授業も中盤。

みんな同じような意見で固まっていく中、ある子の発言により、授業は謎めいた方向へとシフトチェンジ。
そこまでは、数学的な内容を語っていましたが、次第に、科学的、神秘的な内容へと話題が・・・。

このままだと、授業が終わってしまう。
時々、数学に寄った発言が出るが、終息していかず・・・。


そして…、無念のタイムアウト。

ただ、一人の子の投げかけに、みんなで必死になって考える姿は素敵でした。

「これから数学科の追究の時は、数学の視点は忘れずに」と、心の中でメッセージを送り、教室を後にしました。

秋の生活教育研究協議会でも、積極的な議論を期待しています。

(おまけの文責:山田 晃広)