「手紙~拝啓 附中生の君へ~」テスト対策編⑥

漫画をこよなく愛する先生方からバトンが回ってきました。
『スラムダンク』世代の野村です。

確か、『スラムダンク』は、私が中学校1年生の頃に、週刊少年ジャンプで連載が開始されました。
当時バスケ部だった友達が流川に憧れてリストバンドをしたり、桜木に憧れて坊主頭をちょっぴり赤毛に染めて、めっちゃ叱られたり…。
青春の思い出ですね。

これまでのこのシリーズの中で、各先生方が『聖闘士星矢』『ドラゴンボール』『スラムダンク』などの漫画をあげてくださいました。

どれも楽しく読んでいましたが、私がはまっていたのは残念ながら週刊少年ジャンプではなく、週刊少年マガジン『はじめの一歩』でした(今でも立ち読みします!)。

いじめられっ子だった主人公、幕ノ内一歩がボクシングをとおして、「強いとは何か」を追い求める物語。
試合の場面では、何度も何度も倒されながら、それでもあきらめずに立ち上がり、最後に大逆転劇を巻き起こします。
日々積み重ねた努力を信じ、必死に戦う姿から感動を味わえる物語です。
よろしければ、みなさんも読んでみてください

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拝啓 附中生の君へ

私が中学時代に行った学習の工夫、
それは、すばり「環境を整えること」でした。

自分で言うのも何ですが、私は集中力のない人間なのです。

まわりで何かをしていれば…、気になる…。
隣でテレビを見ていれば…、見たくなる…。

音楽なんか聞こえてこようものなら、気づいたときにはノートに歌詞を書いている…。
雑音に邪魔されて、まったく学習がはかどりません。

そこで、15歳の野村少年が考えたのは、「音のない環境」を創り出すことでした。

学習の時間帯は20:30もしくは21:00ごろ開始の、24:00または25:00終了。
この時間帯は、昼間に比べて圧倒的に雑音が少ない。

しかし、それでも兄貴が隣の部屋でなにやらごそごそしている。
それが気になってくるので、今度は耳栓。

姿勢が悪いのもダメで、集中力を欠く原因になる。
布団の上で寝ながら参考書を読んでた時には、あっという間に睡眠学習でした。
ですから、勉強は必ず勉強机でしたね。

さらには、集中力が増すというさまざまな指の体操や、
1円玉を眉間にくっつけるというわかのわからない方法まで試しました。

そのおかげでしょうか。少しずつ学習がはかどるようになり、3年生では、それなりの成績をおさめることができました。

意志の弱い私が、少しでも自分に負けないようにした方法です。

皆さん。皆さんはどうですか。
誘惑に負けていないですか。
きっと志ある皆さんのことです。
強い意志をもって学習に臨んでいるはず。

しかし、そんな中でも、もし「集中できない~~~」なんて悩んでいる子がいたら、
身の回りの環境を整えることから始めてみてもいいじゃないかな。

自分にあった工夫を、いろいろ試してみてくださいね!!

「努力した者が全て報われるとは限らん。
しかし! 成功した者は皆 すべからく努力しておる」

漫画「はじめの一歩」鴨川会長の言葉より

敬具

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本日のお相手は、3年A組担任の野村 和彦でした。