「附中追究単元探訪」その10
さて、今回は、みなさんの教室棟からみえる南側の棟にみえる素敵なものがヒントです。
ん?理科室の前で談笑する八木先生と岩脇先生と花井先生の素敵な笑顔!?
確かにそうですね。理科の先生の笑顔はなんて素敵なのでしょう。
附中の先生って、本当にみなさん、笑顔がさわやかですよね。
って、違います。その下をご覧ください。
木工室と技術科研究室に飾られている素敵な木の模様があります。
この木の模様のことを組子と言います。
これはある会社のオフィスです。
和風な感じです。大企業でしょうか?どこにあるのでしょうか??
名古屋?北海道?大阪?いや東京でしょう??
拡大してみましょう!
あれ、あれ、外国人さん!?
ん??日本ではない??そうです。これはアメリカのダラスという都市です。
コンピュータセキュリティにおいて世界一位のトレンドマイクロという会社のオフィスです。
女性の方の後ろの窓の上のあたりに、組子の模様が使われています。
日本の伝統工芸である組子は、日本国内だけでなく、海外でも非常に高い価値を誇っております。
ちなみに、附属中学校には鉄道が好きな生徒が多いですよね。「ななつ星in九州」の最高級のスイートルームもこの組子が前面にあしらわれています。
昨年の、技術の追究単元では、この組子に挑戦しました。
厚さ2.4㎜の薄い板をどのように組み付けていくのか?
職人さんに取材をしたところ「中学生には無理だ!」と言われもしました。
しかし、工具や知恵を活用し、あの素敵な作品が完成しました。
どのような工具や知恵を活用したのでしょうか?
それは秘密です。
今年の1年生の皆さんにもぜひとも体験していただきたいと考えています。
一クラス1枚、学級で話し合って、何(文字?絵?)をつくるか考えてほしいと思います。
日本の職人の技や知恵のすごさ、日本の伝統工芸のすばらしさを体感し、日本人として誇りをもってほしいと思います。
技術の時間が楽しみになってきましたか?
私不器用だから~~。安心してください。
手先が器用な人はもとより、器用でない人も考え方で技を身につけることができます。
そして、人は繰り返すことで技を身につけます。大丈夫ですよ。
対象と向き合い、おのれの技と頭、そして心をともに磨きたいと思います。
本日のお相手は、齋藤 悟でした。