「附中追究単元探訪」その1

大好評の中、幕を閉じた「附中夢紀行」の終了から、一週間。多く!?の閲覧者から再開はいつなのかという声をいただいておりました。

そして、充電期間を経て・・・

皆さん、お待たせしました。ついに、新シリーズの開始です。
今回は、「附中追究単元探訪」と題して、附中の追究単元とはどのようなものなのかについて紹介していきたいと思います。

記念すべき第1回の案内人は、・・・
森 卓也 先生を期待していた人も多かったと思いますが、「附中夢紀行」もう一人の担当者の 山田 晃広 です。
「附中追究単元探訪」のコンセプトは、附中の追究単元を知らない1年生はもちろん、2、3年生の皆さんにも新鮮な気持ちで見てもらえるようにと考えています。
ひょっとしたら、知っている単元が登場することもあるかもしれませんが・・・

初回は、3年前の数学科の単元「データで切り開く未来」の紹介です。
〇〇書店の店長こと、「もりたく(きむたく風に)」さんとともに、探訪していきます。最後まで、お付き合いくださいね。

早速ですが、これは、地域ブランド調査の結果です。
この資料を提示して、感想交流を行いました。

地域ブランド調査

滉紘「卓哉くん、この資料を見て思ったことはありますか?」
卓哉「愛知県は、認知度と居住意欲度は高いのに、魅力度が低い感じがする」
滉紘「確かに。でも、魅力度が低いのはどうしてなのかな」
卓哉「観光意欲度が低いのと関係あるのかな。観光スポットとして、名古屋城もあるし、動物園や水族館だって充実してる。ちなみに、ぼくは、のんほいパークは好きだよ」
滉紘「のんほいパークいいよね。昔と比べると動物との距離が近くなったよね。でも、当時の話題では、愛知県は産業が充実していて、住みやすさはあるけど、有名な観光スポットが少ないという声が大半だったんだ」

そんな中、愛知県観光協会の方に来校していただき、愛知県の現状を語ってもらいました。
そして、ある子の「魅力の要素はあるのに埋もれている。愛知県民は、愛知県への魅力をどのように感じているのかな」という発言をきっかけに、問題が生まれました。

卓哉「問題を共有できたし、いよいよ追究の始まりだね。よし、早速、家の人や知り合いにインタビューして、聞いてみよう」
滉紘「ちょっと待って。卓哉くん。愛知県の人口って知ってる?これって、数学の追究だよ。インタビューしてきたことをもとにまとめて、答えにたどり着くのかな?」
卓哉「数学の追究!?愛知県の人口は750万人以上いるけど、どうすればいいんだ?」
滉紘「そう。愛知県民750万人に調査しないと駄目ですね。じゃあ、どうすればいいのか。そこで、数学の要素を使っていくんだよ」
卓哉「数学だから、きっと数字を使うんだね。データで表したらわかりやすそう。750万の傾向を分析する方法もきっとあるはず」

さあ、皆さんなら、どうやって、愛知県民の傾向を読み取っていきますか?
750万人の傾向なんて、調べられるのでしょうか?
答えは、・・・
可能です。
卓哉くんが言っていたように、数学の追究なので、データで分析するのは重要です。
要するに、そのデータをどのように集めて、どう分析していくのかが、この単元のポイントです。

実際、当時の生徒は、各市町の商業施設や学校、駅など、いろいろな場所で調査活動を自ら進んで行い、データを集め、愛知県民の愛知県への魅力の傾向を読み取りました。

そして、最後には、自分たちが集めたデータをもとに、これからの愛知県の観光の在り方について、愛知県観光協会の方へ発信活動を行いました。

卓哉「愛知県全体を巻き込んで、しかも観光協会の方へ発信するなんて、附中の追究単元ってスケールが大きいね」
滉紘「この単元は、社会的な要素を数学で追究していったから、スケールの大きな単元になったんだよ。『数学の追究=机上でやること』とは、限らないんだよね」
卓哉「(涙ぐみながら)…もっと附中の単元を知りたいし、早く追究がしたくなったよ」

さあ、皆さんも卓哉くんのように、追究単元が待ち遠しくなってきましたか?
本日の「附中追究単元探訪」はここまで。
次回の案内人は、どんな単元を紹介してくれるのでしょうか?
お楽しみに。