響け魂の太鼓(器楽)③

『一体感のある演奏を披露して、世界の人に和太鼓の魅力を伝えたい』
和太鼓は打つたびに、自分の想いやエネルギーが音になって広がっていく楽器。音や動き、想いがぴったり合ったときの「ひとつになった!」という一体感は、言葉では言い表せないほどの感動でした。練習や追究ではうまくいかないことの連続でしたが、その一つ一つの失敗があったからこそ、仲間と向き合い、話し合い、工夫を重ねることで感動へとつながったと思います。この感動と和太鼓の魅力を、私たちが演奏することで伝えたいです。

-大阪・関西万博で1000人の仲間と演奏-
世界中の人が集まる大阪・関西万博。その舞台で、私たちは堺太鼓さんのご協力のもと、1000人もの仲間と一緒に、和太鼓の演奏に参加しました。年齢も、性別も、国籍もさまざま。でも、太鼓の音を通して、私たちは一つになれたのです。
演奏中、今でもはっきりと覚えている瞬間があります。それは、自分の叩く一打が、まわりの音とぴたりと重なったとき。まるで、大きなうねりの中に自分の音が溶け込み、1000人全員でひとつの音楽を「生み出している」感覚。太鼓の音が重なり合って響きわたった瞬間、大地がふるえ、空気そのものが振動するように感じました。音が、力になり、場を揺らしていく——そんな特別な体験でした。
自分の音が、みんなの音の中にしっかりと存在している。そこに、言葉では言い表せないような達成感がありました。言葉を交わさずとも、音で心が通じ合う。誰かが自分の音に応えてくれる。誰かの音に耳を澄ませて、タイミングを合わせる。その積み重ねの中で、自然と「心がつながる」瞬間が生まれていったのです。
演奏が終わったあと、目を潤ませて拍手を送ってくれたお客さんの姿が見えました。その表情を見て、「音楽って、ほんとうに心に届くものなんだ」と実感しました。そして同時に、和太鼓の魅力を届けられた喜びもこみ上げてきました。
音の力で、世界の人とつながれたあの瞬間。和太鼓を通じて得たこの体験は、私にとって一生忘れられない宝物です。

響け魂の太鼓(器楽)②

『一体感のある演奏をするには?』
プロの方の演奏はなぜ人々に感動を与えるのかを仲間と話し合ったところ、楽譜通りに演奏するだけでは不十分だという話題になりました。プロの演奏には、合わせること・統一することの先にある「一体感」があるのです。そのために必要なことは、
・周りの音を聴いたり動きを見て合わせたりするための心と技術の余裕
・どんな思いで演奏するのか全員が同じ方向に気持ちを向けること
・演奏を通して心と体がつながること
ではないかと考えました。
その後、私たちは太鼓の練習をさらに重ね、プロの方に演奏を見てもらいアドバイスを受けました。今、クラスのみんなで演奏しても一体感が感じられるように、心と技術を磨いています。この演奏を完成させ、多く人や海外の人にも披露して和太鼓の魅力を伝えたいです。

響け魂の太鼓(器楽)①

これまでの追究授業や学校行事の経験から、多くの人と思いを共有するためにできることを考える中、1000人太鼓と出会い、和太鼓に興味をもちました。演奏動画視聴をすると、その迫力に圧倒され、魅了されていきました。そして、自分たちもやってみたいと和太鼓演奏の挑戦がスタートしました。
実際に和太鼓を演奏すると、簡単に音を出すことができました。しかし、これが正しいのか疑問に思い、経験者に意見を求めることにしました。そこで、特別講師として和太鼓のプロチーム志多らのかたに来校していただき、直接和太鼓の基礎を教えていただきました。間近で見るプロの演奏に感動し、和太鼓演奏というものを実感しました。曲を演奏できるようになったのですが、自分たちが感じた迫力や感動はありません。私たちの演奏は、これでよいのでしょうか。