報告① 2年生 社会科 『どうする うずしお?』

鳴門のうずしおは世界遺産に登録されるべきなのだろうか。

自然体験活動の行き先に決めた淡路島について調べる中で、鳴門のうずしおを世界遺産にしようとする動きがあることに興味をもちました。そこで、1年生の頃に追究した「オーバーツーリズム」と関わらせながら、調査を進め、鳴門・淡路の人々とオンライン交流を重ねると、世界遺産登録に関する様々な考え方と課題を見いだし、追究すべき問題を「自然の保護と活用を両立するにはどうすればよいか」としました。

日本や世界の事例を調べ、実際に自然体験活動でうずしおを見たうえで、現地の市長や議員、企業の取締役、教員、学生などさまざまな立場の人と意見交換を行い、自分の考えを深めました。これらの活動で考えたことを基盤にして、問題を解決するための核となるものは何かを、学級で意見交流しました。「うずしおやごみの現状について人々が知らなければ何も動き出さないから、CMなどで知名度を上げることが必要だ」「知名度を高めて観光客が増えるだけでは自然保護につながらない。観光客に淡路島の環境保護活動に参加してもらって、現地の人とよい関係を作り、自然環境への関心を高めてもらったらどうだろうか」「現地の人みんなが自然を守ろうとする意識があるわけではない。観光客と現地の人が共に自然を守る意識を高めることが必要なのではないか」といった意見が交わされ、問題への考えが多面的になっていきました。

そして、「予算のことは子どもの私たちにはどうにもできない。意識を高める面でできることを考えることが必要だ」「人間関係のよさは確かに大事だけど、世界遺産に登録されるかどうかを考えるときには本質が違う」「イベントなどで観光客と現地の人がwinーwinになる助け合いはたしかによいが、過度になってしまってはいけない。何が目的なのかを考えなくてはいけない」と、議論が深まっていきました。

自然の保護と活用を両立するために、どうすればよいのか。自分の考えをいきいきと語り、仲間の考えと関わらせながら、問題を解決しようとする熱量を高めていく附中生。

今年度も熱い追究学習が始まりました。

文責:研究主任 河合貴宝