報告㉕ 1年生 保健体育科 『多様な性と向き合う』

1年生の保健体育科では、SOGIやLGBTQについての学習をし、

多様な性に関わる課題を解決するためにどのような言動をすべきだろうか」について意見交流しました。

「学ランとかスカートが嫌な人がいるかも知れないので、体操服をOKにする」などの具体的な意見や、

「男らしさや女らしさなどの固定概念にとらわれず、その子自身を大切にする」といった考え方についての意見が出されました。

「実際には、どう接したらよいか難しい」という正直な思いを述べる子もいました。

その中で、実際にLGBTQで長年悩んでいたかたの体験談の動画を見たことで当事者の思いを知り、

「やれることからこつこつやることが大事」「今からでもできることをしていくべき」と、

日々見直されている「多様な性との向き合い方」について、これからも知識や言動を更新し続け、

誰もが生きやすい世の中にしたいという思いをもちました。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告㉔ 1年生 音楽科 『歓喜のバーステーミッション』

担任の先生の誕生日に歌を届けたいという思いのもとに始まった追究単元『歓喜のバーステーミッション』。

担任の先生が好きなホールニューワールドをきれいに歌うことで感謝のを伝えたいという思いから、

自チームのメンバーの声の高さや歌の技術に合ったハモリパートをつくり、歌うことができました。

単元を終えた子どもの声を紹介します。

 

うまく歌えないとき、僕のためにみんなが一緒に練習してくれた。歌が苦手な僕たちでもハモれる方法を楽譜から探し、

一緒に考えた。できないと諦めず、できることは何か考えることで、僕たちに一番ふさわしいハモリを見つけることができた。

嫌いだった歌もこれからたくさん練習して歌える曲を増やしたい。

 

他チームとの交流は、僕にはない考えを知る機会となったし、他チームが上手にハモっていると、やってみたい、

取り入れてみたいという気持ちになった。また他チームを聴くことで、きれいなハモリとはどういうものか聴いて分かったし、

自チームは完成されていることに気づいて自信がもてた。

 

単元のまとめからは、仲間と歌う楽しさを感じたり、歌を歌って思いを伝えるよさを感じたりすることができたことが伝わってきます。

担任の先生を僕らの歌声とハモリで感動させるという志をもち、仲間とともにハーモニーを奏で、思いを伝えようと動き出す姿が素敵でした。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

報告㉓ 2年生 理科『圧という間にクリーン』(気圧と風)

2年生理科の追究単元「圧という間にクリーン」では、ごみを吸い上げるための仕組みを追究しながら、

卓上クリーナーを自作しました。

そして、吸引力を上げるためにはどうしたらよいかについて考え抜き、モーターについたファンの動きによって、

空気が吸引口から容器に入り、容器の外へ排出される流れをつくることで、

ものを吸い上げられることを理解することができました。

ある子どもの単元まとめには、以下のように書かれていました。

・追究していく中で、友達が図を描いて、「気圧の差ができることで上昇気流ができ、

これは実際の天気と同じだ」と言っていました。気圧の差を生み出そうと考えていたけれど、

そのことが身近な生活に起きていることとつながって、新たな視点をもつことができました。

他にも、そのような機械があると思うので、ものづくりをとおして仕組みを考えていきたいです。(一部抜粋)

 

この単元まとめからは、身近な機器の仕組みに対して、自然現象という視点でみようとする思いが伝わってきました。

前期は校内の錆取り、後期は卓上の掃除と、美化活動に励んでいます。

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

 

 

報告㉒ 2年生 数学科『美しさには理由がある!?』(図形の調べ方)

万華鏡は、筒の中のミラーに模様が反射し、さまざまな模様が映し出されます。

2年生の数学科追究単元では、ミラーの枚数やミラーを用いてつくる図形を変えることによる

万華鏡の模様の変化を追究しました。

追究をとおして、「規則性をもとに敷き詰められる図形を探して、オリジナル万華鏡をつくりたい」と志をもち、

万華鏡の完成に向かいました。

また、「みんながつくった万華鏡も見たい」という思いから、「キラキラ発表会」と題して互いの万華鏡を見合うことになりました。

立体図形を反射させる万華鏡をつくりたいと考え、ミラーの中に万華鏡の筒を入れ、

ミラーの間の角度と枚数を調整することで、筒が繰り返し反射される万華鏡を作製しました。

そして発表会では、学級の仲間とともに、美しい万華鏡の世界を楽しみました。

文責:研究主任 松村 謙二

 

 報告㉑ 3年生 数学科『附中トリックアート展』

3年生仕組みをもとに、はしごのトリックアートをつくるにはどうすればよいかを追究しました。

単元をとおして、完成品を分析して再現をする方法ではなく、作図をして相似な三角形に注目することで、

誤差に左右されずに設計図を作ることができるということを理解することができました。

そして、「学校の壁や床を使って、大きなトリックアートをつくろう」と志をもち、トリックアートの製作へと動き出しました。

3Dの子どもたちは、校内で実際に製作できそうな場所を探し、はしごの大きさを決めたり、

視点の位置となる場所を撮影スポットとして定めたりして、はしごが浮き上がって見えるようにトリックアートの設計図を製作しました。

その設計図をもとに、協力して壁と床にまたがるトリックアートを完成させることができました。

完成したトリックアートは、文化祭期間にも設置され、訪れた子どもが撮影スポットの印に立ち、

本当に見えるのかと興味深そうに眺め、楽しむ姿が見られました。

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

報告⑳ 3年生 英語科『Discover the Essence of Japanese Culture』

3年生の英語科追究単元『Discover the Essence of Japanese Culture』では、日本のアニメ文化を継承するにはどうしたらよいかを追究しました。

その中で、外国では作り手と受け手が影響し合うことで文化を発展させている側面があることを知ることができました。

そして、受け手として作品に対する感想や意見を積極的に発信しようと動き出す姿が見られました。

子どもの単元まとめの一部を紹介します。

・アニメ文化を日本のものとして認識してもらうために、日本のアニメの特徴や魅力を理解し、発信したいという思いをもつことができました。

外国人とともにアニメ鑑賞し、感想交流をすることがその一助になると考え、外国人と映画鑑賞する機会を計画中です。

 

・友だちの考えを知ることは、自分にない考え方を知ることにつながる。自分の考えに似ているものもあるが、さらに深く考えている人もいて、

考え方に納得させられる。同じ問題を考えているのに、異なる方向性で解決策を考えたり、違うのに共通点が見つけられたりすることがおもしろい。

 

仲間の考えを分析し、自分の追究をよりよいものにしようとする姿や、高まった思いをもとに、学びを生かした行動へとつなげる姿を見ることができました。

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告⑲ 2年生 社会科 『あゆみ続ける』(地理的分野)

2年生社会科単元『あゆみ続ける』では、愛知県北設楽郡東栄町にある「振草川を復興するために自分たちにできることは何か」を追究しました。

その中で、自然災害から地域の産業を復興させるために、地方自治体との協力関係の重要性を理解することができました。

そして、「東栄町の人々の思いに寄り添い、私たちがアユの魅力を発信し続ける」という最適解を導き出しました。

この最適解によって熱量が高まり、まずは身近な人々にアユの魅力を訴えかけようと動き出す姿が見られました。

学校の文化祭では、鮎を題材にしたブースを企画したり、給食のメニューに鮎を入れていただけるように栄養士さんに打診して、実現させたりしました。

鮎が給食に出た日には、鮎のおいしい食べ方を動画を放送し、全校に発信したりしました。

また、単元をとおして、被災した振草川の復興のために、自分たちの思いだけでなく、

東栄町の人々の思いを考慮した上で対策をする必要があることに気づくことができました。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

報告⑱ 1年生 国語科  『文学の笑い道』(書評漫才創作)

 

2年生国語科追究単元「文学の笑い道」では、「書評漫才をやってみたい」という思いをもち、

走れメロスという物語がもつ価値や自分たちが読み取った解釈を漫才という手段で聴衆にどう伝えればよいのかを、試行錯誤しながら追究する姿が見られました。

物語の内容に沿って、おもしろおかしくしただけの漫才では、書評漫才とはいえないという考えを学級全体で共有し、

「自身の書評を取り入れた漫才にするにはどうすればよいのだろうか」という問題を見いだしました。

問題をもとに、追究を進める中で、「自分たちの解釈をツッコミで表現したり、対話的なやりとりで伝えたりして、

聴衆が『読んでみたい』と感じる提案性のあるネタを構成することが大切だ」という考えにたどり着きました。

そして、「こんな読み方もあるのか。もう一度メロスを読んでみようかな」と聴衆が思ってもらえるネタを完成させたいという志をもって漫才を完成させることができました。

2学期に行われた学年保護者会では、各クラスから選ばれし漫才師たちが、保護者の前で書評漫才を発表しました。会場に大きな笑いが広がりました。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

報告⑰ 1年生 国語科  『伝えるではなく伝わる』(ラジオコーナー制作)

1年生国語科「伝えるではなく伝わる」は、エフエムEGAOのラジオ番組で『わくわくの種見つけた』というテーマのもと話をするために、

どのようなラジオの台本をつくればよいかという問いから始まった追究単元です。

聴き手にとってわかりやすいか、そして楽しいかという視点をもち、「わかりやすさと楽しさを出すにはどのように伝えるとよいか」を考えながら追究しました。

はじめは楽しさに意識が向いていた子どもたちでしたが、仲間の考えを理解したり自分の考えを省察したりすることを繰り返していく中で、

「わかりやすさが楽しさの根幹にあるものだ」と気づくことができました。

さらに、伝えるということを意識し、音声のみで聴衆に伝えたいことを伝えられるように試行錯誤し、

聴衆も一緒に楽しめるラジオを完成させたいという志をもって完成させることができました。

ラジオ発表会では、ラジオパーソナリティーの講師さんからの批評をいただき、自分たちの思いを伝えることができました。

実際にエフエムEGAOのラジオ番組に出させていただき、ラジオの向こうにいる聴き手を思い浮かべながら、話すことができました。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

報告⑯ 3年生 英語科「Is This Japanese One?」(Japanese and Foreign Culture)

3年生英語科の追究単元では、外国にルーツをもつものが日本のものとして外国人に受け入れられている理由について考えました。

外国人への取材や調べ学習をとおして、味や食感といった種類の充実や手軽さにあるように、日本では外国の文化に手を加え、

付加価値を与えるものづくりをしていることで、独自性を確立していることを知りました。

意見交流をとおして、ものづくりをするうえで、目的や対象を思いやり、妥協しない日本人の姿勢こそ外国人に受け入れられているということに気づきました。

そして、日本人としての気質を大切にしていきたいという気持ちを強くしました。

学びをとおして、改めて身のまわりに目を向けたことで、日本語という言語の魅力に気づきました。

やり取りする相手や場面などに応じて漢字、平仮名、カタカナ、ローマ字を生みだし、使い分けてきました。

書道をとおして外国人に日本語のおもしろさを伝える企画を考えています。

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告⑮ 3年生 数学科「大阪城攻略へ どうする家康」(関数)

3年生数学科の追究単元「大阪城攻略へ どうする家康」では、狙い通りに砲弾を当てるために、

どうすれば砲弾の軌道を予測できるだろうかについて考えました。

軌道を撮影したものや、繰り返し実験したデータなどをもとに軌道の規則性を見いだす方法を共有しました。

軌道に関わる要素を整理して関数関係を見いだすことで、城への距離や高さの条件に応じた軌道を予測することができることを実感しました。

ある子は授業の振り返りにおいて、「意見交流を通してグラフの原点を変えてみるとよいのではと気づきました。

今までは発射する最初の位置が原点となっていたのですが、

弾道の最高到達点を原点にすることによって二次関数のグラフを作ることが出来ると分かりました。これからは、原点の位置を変えて

もう一度グラフ、式づくりに挑戦していきたいです。砲弾の軌道は、ボールを投げる軌道に似ているので、

理科で追究しているモルックの攻略に使ってみたいです」と述べていました。

数学科での追究での学びを他教科での活動に生かそうとする様子が伝わってきます。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告⑭ 3年生 保健体育科 「Design a Beautiful Goal」(球技・ゴール型)

3年生保健体育科の追究単元「Design a Beautiful Goal」では、どうすればシュートチャンスを生み出すことができるのか、ゲームを重ねながら仲間と考え抜きました。

おとりの動きやポジショニングの工夫をしてスペースをつくり出すことや、意図のあるパスをつなぐことなどを、チーム全員が理解する必要があると考えを共有しました。

自分のよさを生かして、チームに貢献しようとする子どもの姿は輝いていました。また、学んだことを生かし、小学生とフロアホッケーをとおして交流をしました。

スポーツでつながることのよさを実感できたことでしょう。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告⑬ 3年生 家庭科「はじめの一歩」(家族・家庭生活)

3年生家庭科の追究では、幼稚園の子との2度目の交流会に向けて、幼児が楽しく遊べる集団遊びについて考えました。

さまざまな子がいる中で、「どの子も楽しく遊べるようにするにはどうすればよいのだろうか」というテーマで意見交流をしました。

幼稚園の子が安心できるふれ合い方について意見を述べたり、一人遊びを行うべきか、集団遊びを行うべきか意見をぶつけ合ったりしてそれぞれの思いを伝え合いました。

そして、幼稚園の子が好きな遊びを選べるよう、さまざまな遊びを準備したいという志が生まれました。

学んだことを生かし、実際に幼稚園の子たちを招待し、交流会でふれあいました。笑顔が溢れるひとときとなりました。

 

文責:研究主任 松村謙二

 

報告⑫ 3年生 理科 「Just 50!」(運動とエネルギー)

3年生理科追究単元では、モルックというスポーツでクラス対抗戦をして勝ちたいという思いから、

一発で1本のスキットル(的)を倒すにはどうしたらよいのだろうかという問題について追究しました。

投げる位置とスキットルまでの距離から、モルック棒の軌道を考えたり、

スキットルに与えるエネルギーや力の向きを調整したりして投げるとよいということを実感しました。

ある日の授業日記に、「モルックは効率よく点数を取ったり、微調整をしたりするのが大切。

当てる場所とか軌道とかを考えたりしてやる競技だとは思っていなかったので、意外だった。

クラス対抗戦では、今まで考えてきたことをちゃんと利用できるとよい」と述べた子がいました。

1学期末に行われた学年対抗モルック大会では、学びを生かすことができたでしょうか。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告⑪ 2年生 理科 「附中の輝く未来のために」(いろいろな化学変化)

2年生理科の追究単元「附中の輝く未来のために」では、さびをできにくくするためにはどうしたらよいかという問題について追究しました。

金属と酸素との接触を防ぐために被膜することや、酸性の薬品でさびを除去したあとにアルカリ性の薬品で中和したりすることなどで、

さびをできにくくすることを共有しました。

また、酸素との接触だけでなく、水との接触を避けることもさびをできにくくするために大切であることを実感しました。

学んだことを生かし、校内の錆びている箇所のさび取りをしました。手すりや木工室の部品、案内表示など、至る所がピカピカになりました。ありがとう!

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告⑩ 1年生 社会科 「家康だけじゃない!」(中世の日本)

1年生社会科追究単元「家康だけじゃない!」では、岡崎市の文化財を守り続けるにはどうすればよいかという問題について追究しました。

文化財の価値や魅力を感じてもらえるように、自ら考えた解決策を、熱意をもって実行して人々の心に訴えかけたいという思いを強くしました。

学んだことをもとに、文化財を保護するための方策を実行しようと精力的に活動しました。写真コンテストの実現に向けて関係団体と意見交換したり、

商工会議所や市役所などに協賛や後援を申し込んだりするなど、精力的に行動しました。

「実行には協賛や後援が必要で準備が多くてすぐにはできないけど、来年になってもやりたい」と話す子もおり、熱量の高さを確認できました。2学期の追究も楽しみですね。

 

 

 

 

 

 

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

報告⑨ 2年生 数学科 「SHIN附中生活の創造」(データの活用と箱ひげ図)

2年生数学科の追究単元「SHIN附中生活の創造」では、4種類の給食の配膳方法の中で、

誰もが納得し、おすすめできる結論は何なのかについて考えました。

条件を整えた分析結果や、外れ値を考慮した分析結果など、様々な分析結果を共有しました。その中で、いろいろな視点で比較、考察することで、

説得力のある結論を導くことができることを実感しました。

1学期末に、学んだことをもとに導いたおすすめの給食の配膳方法を1年生へ発信しました。2学期は、1年生の給食の配膳時間が劇的にスピードアップすることでしょう。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告⑧ 2年 社会科単元「あゆみ寄る」(中部地方)

2年C組では、先日、やな体験に行き、アユのつかみどりをして塩焼きにして食べました。

やな場のアユは養殖であり、天然アユとの食べ比べを行いました。

体験をとおして、天然の方がおいしいイメージがあるが、養殖の方が食べやすいことに気づき、アユについて気になることを調べ始めました。

調べる中で、「愛知の養殖アユは全国一の生産量である一方で、愛知の養殖アユはあまり知られていない」

「天然の方がおいしいイメージがあり、希少価値がある」などに気づきました。

意見交流では、アユの養殖業者の工夫や天然アユの保全についての考えが語られました。

そして、「アユの価値はどんなところにあるのだろうか」という問題を見いだしました。養殖と天然のアユの違いについてさらに調査を進めています。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告⑦ 2年 美術科単元「体育大会への思いを掲げる」(フラッグのデザイン) 

2年A組の美術科では、「体育大会をさらに盛り上げたい」という思いのもと、フラッグを制作しています。

附中の体育大会からイメージを広げ、「一心と情熱」をテーマにアイデアスケッチをしました。

どのようなデザインがよいかという問いに対し、「思いが伝わる表現にすべきだ」「情熱から感じる迫力感を表すために、遠近法を使った」

「情熱を炎色反応で表した。何色にもなれるという団結力の思いも込められている」

「一人一人の個性が感じられるアイデアである一方で、伝えたい思いである『一心と情熱』との調和が必要だ」など、

自分のアイデアスケッチに込めた思いや表現について意見交流しました。

その中で、「クラスカラーの青色が生かされるデザインするにはどうすればよいのだろうか」という問題を見いだし、追究しています。

思いの込められたデザインが楽しみです。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

報告⑥ 1年 英語科単元「Is This Too Much?」(Japanese Style)

1年A組は、サッカーW杯やWBCでのお辞儀に関する動画や外国の記事をきっかけに、お辞儀についての外国人の考えに興味を抱きました。

調査する中で、海外メディアが、サッカー日本代表の森保監督が試合に敗れても礼節を欠かさなかった姿に敬意を込めて報じていたり、

WBCで対戦相手や観客に整列して礼をする姿や死球を与えた相手選手に帽子を取って頭を下げる姿なども礼儀正しいと賞賛されたりしたことを知りました。

一方、謝罪や謙遜のお辞儀は外国人に理解されないことがあることに気づきました。

そして、意見交流では、謝罪や謙遜に対する日本人と外国人の考え方の違いから、日本人のコミュニケーションの特徴に着目し、

「日本人は相手のことを考え過ぎているのだろうか」という問題を見いだしました。外国人への取材をもとに考えをまとめ、問題解決に迫っていきます。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

報告⑤ 1年 国語科単元 「移りゆくもの」(短編小説)

1年A組の国語科では、短編小説「オデュッセイア」を読み、感想交流をする中で、作品に登場する「ココロコ」とは何かと疑問を抱き、

「ココロコ」がどのように描写されているかという視点から、追究を進めてきました。

先日の意見交流では、「ココロコ」とは何かについて議論が白熱しました。

その中で、「ココロコ」は時代の変化や技術の発展を受け、人とともに長い年月を過ごし姿を変えていく、文明の象徴だと考えました。

しかし、最後の一文である「私たちはまだ旅の途中なのだ」の意味が捉えられていないことに気づき、

「最後の一文をどう解釈すればよいのか」という問題が見いだされました。

再度作品を読み直す中で、「私たち」が誰を指すのかに着目しながら追究を進めています。 さらなる追究に目が離せません。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告④ 2年 技術科単元 「Re: くびっタケ!?」(材料と加工の技術)

2年B組では、竹害が生態系に悪影響を与えていることや既製品の材料として竹が活用されなくなってきたため、

大切な資源が廃棄物になっているという事実を知り、自然体験活動で使用した大量の竹もまた廃棄物になってしまうのではないかと危機感を抱きました。

そこで、一度使用した竹を再利用することができないかという話題から、学校で役立つベンチを製作したいという思いをもち、

「竹でベンチを作るためには、どのように設計すればよいか」という思いのもと、設計を始めました。

意見交流では、「もともとある穴を活用して、はめ込み式にして接合するのはどうか」「座り心地をよくするために背もたれを取り付けたい」

「すぐに壊れたらごみになるので、長い間壊れることのないじょうぶな設計がよい」などといった考えが熱く語られました。

そして、「長い間使えるベンチにするためには、どのように工夫すればよいか」という問題を見いだしました。

これから、竹の特徴を更に深く追究し、試作品の製作を進めながら問題解決に迫っていきます。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

報告③ 1年 音楽科単元 「音色から広がる世界」(創作活動)

1年C組の音楽科では、トーンチャイムの音に出会い、のびやかでやわらかな音色に魅了され、演奏したいと思いが生まれました。

思い浮かぶ情景や感情、日常生活の場面などを想像し、トーンチャイムの音色を生かし、具体的な生活場面で流す音楽づくりに挑戦しています。

意見交流では、「音の重なりの工夫があった」「明るいだけではなく、せつなさや物語性を感じた」など、表現に着目した思いが語られました。

共有仲間に聴いてもらったが雰囲気が伝わらないことに気づき、困り感を共有しました。

そして、「聴く人に雰囲気が伝わる音楽にするには、どのような音楽的工夫をすればよいだろうか」という問題を見いだしました。

1年C組の子どもたちが創り上げる音楽が楽しみです。

 

文責:研究主任 松村 謙二

 

 

報告② 1年生保健体育科 「Rope Dance Revolution」(体つくり運動・現代的なリズムのダンス)の実践

1年B組の保健体育科では、音楽に合わせてなわ跳びをするという新たな楽しみ方にふれ、

集団で演技ができるのではないかという問いをもとに追究が始まりました。

さまざまな種類の跳び方に挑戦したり、隊形に変化をもたせて魅せ方を工夫したりするなど、演技を考えました。

活動が進む中で、グループで技を組み合わせて跳んでいるだけの演技に物足りなさを感じた子どもは、

「オリジナリティと一体感のある演技にするにはどうしたらよいのだろうか」と

いう問題を見いだしました。

いかにグループごとのオリジナリティを出すか、演技における一体感とは何かを追究しながら、演技を練り直していきます。

仲間と考えを出し合い、認め合いながら演技を完成させていく過程にも注目です。果たして、どのような演技ができあがるのでしょうか。

 

(文責:研究主任 松村 謙二)

 

 報告① 3年生国語科 世界を案じる(短編小説)の実践

子どもは、短編小説「冷凍みかん」(恩田 陸)についての、作品に込められた筆者の思いについて追究してきました。

作品の中心人物である「私」が旅先で出会った売店の老人に「冷凍みかん」を託された話しです。

作品を読み進めていく中で、「冷凍みかん」は地球の環境危機の象徴だと考えました。そして、「私」は「冷凍みかん」の

”所有を誰かに引き継ぎたかったはずだ”という部分に着目し「なぜ「私」は「重すぎる荷物を下ろす」ことができなかったのだろうか」という

問題を見いだしました。

本時では、重すぎる荷物を下ろすことができなかったのは、「私」の”孤独感により、責任感の大きさが原因ではないか”からではないかという

意見が語られる中で、地球環境への影響という背負うもののの大きさと孤独感から「冷凍みかん」を保持を受け入れるしかなかったからだという考えが語られました。

一方、作者は、”環境問題を見過ごそうとしている人間の内面についての問題提起ではないか”という意見も語られました。

作者の思いに探りながら、どちらなのだろうかとさらに意見交流が続きました。

単元を終えるとき、どのような結論を出すのか、楽しみです。

 

 

 

 

 

 

(文責:研究主任 松村 謙二)