| ぱくっと離さない ① (いろいろな生物とその共通点「ハエトリソウ」) |
5月になり、蚊やコバエが発生して困っているときに、ハエトリソウという食虫植物に出会いました。つかまえたアリをそっと葉の中に入れると、ぱくっと葉が閉じる様子に興味津々。どうして葉が閉じるのか調べようと、個人追究が始まりました。
葉の中をつついたり、閉じた葉を開けて顕微鏡で観察したりとハエトリソウの不思議に迫ります。葉が閉じる仕組みについて意見交流する中で、脳も筋肉もないのに、「どうやって、動物のように高速で動いているのだろうか」という問題を見いだしました。
ハエトリソウの体の中に隠された秘密とは何なのか。ハエトリソウがたくましく生き抜く業から植物の神秘を探ります。


| ぱくっと離さない ② (いろいろな生物とその共通点「ハエトリソウ」) |
「ハエトリソウは、どうやって動物のように、高速で動いているのだろうか」
意見交流では、葉が閉じる前と後の温度変化や、葉に含まれる水分量の変化についての実験結果が示される中で、「葉の内側から外側に水分が移動するから、一気に動くのではないか」という考えが語られました。そこで、水の動きを風船のふくらみに置き換えて表現した模型を用いて説明した子どもの意見をきっかけに、自分の考えと模型の動きを比べることで、「細胞の中の水を移動させて、葉の内側と外側のふくらみを変えて閉じている」という考え方を共有しました。
しかし、消化液はどこから出てくるのか、人間の脳のような指令を出すものはあるのか。知れば知るほど出てくるハエトリソウの不思議さに、植物の神秘を感じています。


| ぱくっと離さない ③ (いろいろな生物とその共通点「ハエトリソウ」) |
ハエトリソウが動く仕組みについてモデルをもとに妥当な説明を試みようとした子どもたち。その中で、人間の腕の動きと同じように、ハエトリソウはカルシウムイオンを使用しているのではないのかと考えた子どもが、冷凍したハエトリソウをすりつぶし、ろ過した液を炭酸ナトリウム水溶液と反応させ、色が変化したことからカルシウムイオンの存在を明らかにしました。植物だけれども動物と同じように動く仕組みをもつハエトリソウの姿から、植物が生き抜くための工夫を感じ、普段何気なく見ている植物にも隠された工夫があるのではという目で植物を見つめ始めました。