違和感に浸る(短編小説)③
「新しい文学作品と出会いたい。また皆で語り合いたい」
私は『行列』をとおして、人間のもつ醜さ、現代社会の恐ろしさや空しさ、自分の意思をもって動くことの尊さを感じました。文学作品には、こうした「人間の姿」が、言葉で描かれていることを再確認しました。言葉だけで描かれる世界の奥深さに触れ、もっと本を読みたいと思うようになりました。
図書館や本屋に行って、おもしろそうな本を手に取って読みました。『行列』を読んだときのように、登場人物やものに注目したり、キーワードが象徴しているものは何かを想像したりしながら読むと、今までにない読書のおもしろさを感じられた気がします。
自分が読んだ本について、周りの仲間はどう感じるか、語り合いたいと思い、提案しました。仲間の考えは、自分が想像していなかったことに気づかせてくれます。仲間と読みあうことで、より豊かに本の世界を感じられるようになります。

違和感に浸る(短編小説)②
「行列は何を表しているのだろうか」
自分勝手な言動に陥る人間の悪い部分が描かれているのではないでしょうか。中心人物である私は、自分勝手な人間たちに翻弄され、自分を見失っていました。
意見交流の中で、「社会に引きずり込まれ、そこから抜け出すことができない人間の姿が描かれている」という考え方を聞き、はっとしました。行列はただ人間の悪い部分を表しているだけなのではなく、現代社会に見られる特徴が、人間の姿につながっていることに気がついたからです。
「行列は、何をするにしても消費が伴う現代社会と、それに翻弄され、自分を見失う人間を表している」。今まで考え抜いてきた問題に対する自分の考えと、この時間で得ることができた考え方をもとに、行列が表しているものは何かがわかりました。
違和感に浸る(短編小説)①
1学期に行ったエッセイの執筆をとおして、言葉に対する興味がわいてきました。次は小説を読み、そこで感じたことや考えたことを交流したいと思っていたときに、短編小説『行列(津村記久子)』とであいました。
はじめて読んだ後、もやもやしました。なぜなら、本文中に何度も出てくる「あれ」の正体が、最後まで明らかにならなかったからです。他にも、なぜ12時間もの長い間行列に並ぶのか、最後の場面で主人公が「知らなかった」と呟く理由は何なのか分かりません。
学級の皆で話し合った結果、最後の場面が身近な幸せに気づいた「私」を表していることは分かりました。でも、そもそも「行列」が何を表しているのかを明らかにしなければ、この作品を分かったとは言えません。
「行列は何を表しているのだろうか」
これから、追究していきます。
